Posted at 06/07/19 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
荷物と人でギュウギュウな国際バスからの離脱を決心した僕は、徐々に明るくなってきた空の下、国境ゲートが開くのを待っていました。
この国境を越えた1997年は、僕がこの仕事に入った初年のことで、それ以前はヨーロッパの国境を鉄道で越えたことはありましたが、山に囲まれた1本道の、江戸時代で言う関所越えのような国境を越えるというのは初めてのこと。しかも、ラオスもベトナムも現在よりもう少し社会主義国臭さが強くて、正直ちょっとドキドキでした。
やがて国境が開きます。僕が乗っていたバスの前に、何台もの大型トラックが列をなしていました。運転手が車に戻っては、エンジンをかけ始めます。僕はそんなのを横目に、ラオス側出国審査を受け(出国はほぼ何もなくパスポートにスタンプをもらうだけでした)、ラオス出国です。ラオス国境を越えるとすぐにベトナムではなく、中間地帯なエリアがあります。国境の写真を撮らなくてはならないと思いつつ、こういう社会主義国では軍事施設だの国境だのの写真撮影は厳しいし、フィルムを没収されたりしたら大変だし、と。それでもこっそり3枚ほど撮りました。中間には橋が架かっていて、それを越えるとやがてベトナムです。
国境を越えるというのは、島国の日本人からしてみるとちょっと感動的なものです。多くの場合、言葉が変り、お金が変り、場所によっては右側通行から左側通行に変ります。国民性も変りますが、ラオス人とベトナム人の差は、ものすごく大きく感じました。
ラオス人というのは、おおむね穏やかで、控えめで、外国人には優しいって感じです。ラオス出国審査も皆列を作って、すんなり終ったのですが、ベトナム入国はもう訳わかりません。1つの窓口にワーっと人が押しかけ、皆が皆パスポートを係員に向けてつきだしているのです。最初はそれが終るまでちょっと後ろで待っていたのですが、次から次へと人が来ては同じことをするし、係員が整列させることもなし。やがて僕も同じように係員の前にパスポートを出し、次はこっち、次はこっちってアピールです。やれやれ。
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