Posted at 06/11/18 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
ブラジルの首都、ブラジリア空港の観光案内所での続きです。
観光案内所の黒人男性は、僕に英語はあまり話せないことを告白すると、もう一人の女性スタッフに何やらコソコソ。
前にもどこかで書いたと思いますが、僕が知る限りでは、僕を含め、取材者は必ずしも取材先の現地語を話せる訳ではないんです。えー、この回でブログ80話目になるんですが、どこで何を書いたか忘れているところもありますし、もちろん読まれている方がこのブログをすべて把握されている訳ではないでしょうから、重複するかもしれませんが、また説明いたします。
ガイドブックを出版している会社はいくつかありますね。「地球の歩き方」のダイヤモンドビック社や「新・個人旅行」の昭文社、そのほかJTB出版やらウンヌンカンヌン。でも多くは出版元から取材者を出している訳ではなく、出版社は海外取材をメイン業務としている編集会社というところに取材から執筆、編集までを委託します。僕が勤めていたのも、そういった編集会社のひとつでした。
そのような編集会社は実はたくさんあって、1社が担当するガイドブックの冊数はそんな多くないんですね。さらに、例えば担当しているガイドブックがロサンゼルス、サンフランシスコなどアメリカの都市ばかりであれば、スタッフは英語さえできればいいのですが、もしマレーシア、タイ、カンボジアの3冊を担当している編集会社があったとすれば、その会社は本来ならその3カ国の言葉ができる人を抱える必要がありますが、普通に考えてその3カ国語すべてを話す日本人ってまずいないですよね。
かといって、それぞれの言葉を話す人を1人ずつ雇っても、例えばカンボジア語だけを話すスタッフを雇ったとします。でも、カンボジアのガイドブックだと、憶測ですが、1年半から2年に1度程度しか取材はしません。つまり取材以外の時間、そのスタッフの語学力を発揮できる場がありません。編集会社なんてそれほど潤沢ではないので、余剰人員を雇う余裕はありません。ならどうするか。基本的に英語ができればよしということで、英語を使って取材をしてきてもらう訳です。僕もそんな人材のひとりでした。
ブラジル取材では、ある程度のホテルやレストランで値段や営業時間などを聞いたりするポルトガル語(ブラジルの公用語)は身につけていったのですが、それ以外の会話になってしまうとサッパリです。
つまり、僕は満足にポルトガル語を話せず、観光案内所のスタッフは満足に英語が話せないという状況にあったのです。
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