Posted at 08/05/25 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
海外旅行ガイドブックのお仕事への道 16
前回の記事「どんな仕事もそんないいもんではない、ってこと」で宣言しました通り、写真の撮り方について書きます。右の写真は、ガイドブック人生の結構晩年(笑)の機材ですが、基本この程度の機材です。ちなみにカメラ本体はNikon F80、レンズはTokinaのAF Aspherical 24-200、ストロボはNikon SPEEDLIGHT SB-22sでした。
僕はこんな仕事をしつつも、結局はカメラにそれほど詳しくなることもなく、ものすごく興味をもつこともなく終ってしまったのですが、そんな僕からしても結構ショボイ機材です。まあしかし、ショボイのにもいろいろ訳がありまして…。
ショボイ撮影機材の理由は
まず理由の一つ目は、すべてが自腹だということです。晩年はフリーランスでしたが、会社時代も機材のすべては自腹であったということです。現在ならワーキングプアという所得分類に入るほどの低所得でしたから、自腹でなんかいい機材は買えません。最初に父親に買ってもらったカメラからアップグレードするには、相当な時間がかかりました。
その父親に買ってもらったカメラから少しアップグレードした理由も、実はカメラが取材中に水没して死んでしまったということにありました。
それと、取材がたいていは連日の移動続きであるというのもあります。何度も書いていますが、取材は通常1人で行われ、公共交通を使っての移動となります。大きい荷物は屋根の上に放り投げられるような公共バスがあったり、もろに水しぶきを浴びながら進むボートであったり、高価な機材なんてとても持っていられないような環境も多いですからね。
そんなことで荷物はできるだけ小さくまとめたいのですが、写真フィルムを30本ぐらい持って行かなくてはならないのが結構かさばり、それに衣類やら洗面用具一式、さらには取材が進むごとにホテルのパンフレットなど資料が増えていくことを考えれば、それ以外のものは極力減らさなくてはならないですから。
いよいよ写真の撮り方講座です
前置きが長くなってしまいましたが、この辺で本題に。「写真の撮り方」なんて偉そうなタイトルで書いていますが、テクニック的なことは一切ありませんのであしからず。
- 写真を撮る際には、必ず写真につけるコメントを考えて撮るべし
これは当然ですね。撮影する際には、本のどの部分で使える写真だなと考えて、さらにはコメントまで用意しておきます。コメントありきで撮影対象を探していると、「あ、これはこんなコメントで使えるな」など、見逃しそうなものもきっちりと撮影できるようにもなります。たとえば、宿で自分の下着を洗濯するなら、「下着は自分で洗濯してみよう」なんてコメントを考え、洗濯しているところやTシャツを干しているところを撮影してみたり、など。
- 移動の出発時、到着時の撮影を忘れずに
知らない土地へ到着する際は、これからどうすればいいんだろうか、治安は大丈夫だろうか、ここから(空港など)街まではどうやって行けばいいんだろうか、なんて写真を撮らずにあらよあらよと通り過ぎてしまうということにも。ガイドブックユーザーにとっても不安に感じる部分なので、できるだけ空港や鉄道駅、バスターミナルなどは多くの写真を掲載したいものです。
- 快楽の前にまず撮影
ここで言う快楽というのはアッチのほうではなく(失礼)、例えば宿泊するホテルについたら、どんなにグッタリしていてもベッドに横たわる前に綺麗な状態の部屋の写真を撮影すること。また、食事についても、ガッツク前にまず撮影。ビールなんかも、どんなに待ちこがれていた1杯であっても飲む前に撮影です。
- 乗り物に乗ったら、見たらすぐ写真
特に発展途上国では、日本では見ないような乗り物を多く見ます。自転車の前後や左右に座席が付いた自転車タクシーであったり(ベトナムのシクロや、ミャンマーのサイカー)、人がギュウギュウに溢れんばかり乗っているバスや電車などもあります。また、飛行機にしても、日本には就航していないマイナー航空会社の写真は、必ずおさえておきたいものです。
- カメラは裕福である証明でもある
できれば撮りたいものはすぐに撮影できるようにカメラを首からぶら下げて歩きたいものですが、もちろん治安の悪い国や深夜などの時間帯ではそういう訳にはいきません。初めての国や大都市では、リュックを前に抱えその中にカメラをしまい、撮影する時に取り出して終ったらしまう、という感じにします。何度か撮影していくうちに、その土地の治安を感じられるようになってきます。「この土地の治安は結構大丈夫だな」と判断したら、その後は普通に首からさげて歩いちゃいます。
書いてから言うのもなんですが、あまり役に立ちそうにない情報ばかりでしたが、今回はこのへんで。
>> 海外旅行ガイドブックのお仕事への道 17 に続く
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